「東アジア反日武装戦線」逮捕

5月19日
警視庁特捜本部は、昨年8月の三菱重工本社爆破など一連の企業爆破事件の疑いで東京・足立区の会社員佐々木規夫(26)ら、女性を含むアナキストグループ「東アジア反日武装戦線」の8人を逮捕。キャップ格の斎藤和(27)は取調室で毒入りカプセルを飲んで服毒自殺。斎藤の内妻浴田由紀子(24)、大道寺将司(26)、あや子(26)夫婦の3人もカプセルを飲もうとしたが、連行した係員に気づかれ失敗した。佐々木らのアパートなど18ヵ所を捜索、除草剤など爆弾材料を発見。評論家・平岡正明氏、同・太田竜氏、レボルト社創設に参加した佐々木祥氏氏の自宅も関連捜索された。犯行グループを洗い出したのは、爆弾の時限装置に使うトラベルウオッチを大量購入した際の領収書をゴミ箱から拾い、これが今回の事件の最大の物的証拠となった。また、犯行グループの周辺の人々は、「まさか、あの人が」「礼儀正しい人たちだったのに」とビックリ。

5月22日
爆弾経典「腹腹時計」は「七士の碑」(46年(1971)12月、熱海)、「総持寺」(47年(1972)4月、横浜)爆破事件をもとにつくった疑いが強まる。犯行グループは「腹腹時計」の教え通り平凡なサラリーマン生活を送っていた。

5月23日
“狼”“牙”“さそり”の「組織名」は、「東アジア反日武装戦線」と同一グループと断定。「東アジア反日武装戦線」の桐島聡(21)、宇賀神寿一(22)を、爆発物取締罰則違反容疑で全国に指名手配。

5月25日
自供により、三菱重工(49年(1974)8月30日)、三井物産(49年10月14日)、帝人中央研究所(49年11月25日)、大成建設ビル(49年12月10日)、鹿島建設(49年12月23日)、間組本社(50年(1975)2月28日)、間組大宮工場(50年2月28日)、韓国産業経済研究所(50年4月19日)、尼崎オリエンタルメタル(50年4月19日)、間組江戸川作業所(50年4月27日)、横河工事会社京成江戸川作業所(50年5月4日)の11件の全容がほぼ明らかに。

5月26日
佐々木を除く6人は「三菱重工ビル爆破を除く他の事件は正しかった」と犯行の動機、正当性を主張。片岡、黒川、荒井は「戦前、日本帝国主義は朝鮮、アイヌ、沖縄の人民を踏みつけてきた。われわれはその帝国主義の子孫であり、敗戦後に再開された日本の新植民地主義侵略、支配を断じて許すわけにはいかない」と強く主張。警視庁は、「アイヌ、朝鮮、台湾、沖縄人民の反日程闘争記念日」テロであることを突きとめた。8月30日は29年(1954)の在日朝鮮人への圧迫に抗議、10月14日は大正14年(1925)の小樽商工事件、11月25日は明治28年(1895)の明治政府による台湾討伐、12月10日は昭和12年(1937)12月13日の南京大虐殺、12月23日は28年(1953)12月24日の韓国・国家保安法可決、2月28日は22年(1947)の台湾独立運動で大虐殺、4月19日は35年(1960)の韓国・学生革命記念日、4月27日は27年(1952)4月28日の沖縄・アメリカ施政下に、5月4日は大正8年(1919)の中国・5.4運動にそれぞれ当てはまるという。

5月28日
旭川市の「風雪の群像」(47年(1972)10月)、同月の札幌市の「北大アイヌ資料室」など4件も「東アジア反日武装戦線」の犯行と断定。逮捕されている荒井まり子(24)の姉荒井なほ子さん(26)は、国鉄常磐線の列車から飛び降り自殺。

6月16日
共犯として元法政大生藤沢義夫(25)の逮捕状をとったが、13日に自殺していたことがわかる。

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