カイゼルの予言

10月
ドールン城の奥深く胸に悶々の情を湛へて故国の空を眺めては長大息を漏らしてゐる前独逸皇帝ウイルヘルムは、最近新聞記者との会見に於て世界の形勢や軍縮会議などに就て語り、世界の列強が秘密裡に軍備の充実に汲々たる現状を縷説した上、国際連盟会議の代表者を以て暴馬に乗つた子供みたやうなものだとコキ下し、此の勢ひを以てすれば1937年には必ず一大戦争が勃発すると、大気焰を挙げてゐる。
(時事新報)

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