不況下の自殺

打続く不景気風に生活苦や疾病等を苦にして種々の手段で自殺する人が非常に殖えて来た。本年1月から11月末日までに都下の自殺者を調べて見ると1,533人の多数に上り、昨年1ヶ年の自殺者1,432人に比較すると既に100人以上の蔵かである。

これを警視庁鑑識課で調査した10月までの自殺者の原因手段別にすると
疾病、老衰悲観が335人
精神錯乱247人
情死、失恋、結婚嫌忌143人
放蕩、犯罪の結果が106人
生活苦、事業失敗96人
家庭不和が81人等である。

手段では
劇薬が一番多く575人
身投げが283人
縊死が260人
轢死が181人等であり、

男女別では男922人、女611人で、従来の例によると不景気につれて自殺者が殖えてゐる。疾病や老衰を苦に自殺する者は一面に必ず生活苦が伴つてゐる。精神錯乱も整形困難が原因してゐるものが多いから自殺者のだいぶ雲は不景気が原因してゐるといつてもよい。
(東京朝日)

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