中村遊郭張店復活

中村遊郭ではさる8日組合事務所に役員会を開き更に9日総会を開催の上左記5項について協議のうえ県保安課へ認可を申請した。

一、張店の復活
一、貸座敷と芸妓置屋兼業
一、花代一銭値上げ
一、娼妓前借金の利子撤廃
一、年妓制度の設置

右の中張店は娼妓に客の選択権を与へるといふ意味で復活しガラス張の中で張店をなすものであり、また貸座敷に芸妓置屋の兼営は従来郭内では禁止されてゐた貸屋敷でも芸妓を抱へ得るやうに旧遊郭時代の如き制度に復活させるものである。年妓制度はこれまですべて花分けであつたものを年期でも抱へられるやうにしたもので楼主側には非常な利益をもたらす。なほ花代値上げは従来の1本12銭5厘を13銭5厘となし、そのうち2銭5厘を席料、5銭を借金の返済、1銭を楼主の収入となし、その代りに娼妓の前借金に対する利子を撤廃するといふのである。右の諸項はかねて伝へられた如く県との間に諒解あり、交換条件として遊郭側は取締稲川辰蔵以下こぞつて政友会に入党するはずである。
(都新聞)

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