利根川の鯨漁

千葉県銚子町新生魚市場前の利根川に突如数100尾の権頭くぢらが押寄せ荒狂つてゐるのを発見、折柄銚子港に碇泊中の発動機漁船や伝馬船数100艘出動おつとり巻き、もりや手斧を揮つて捕獲に狂奔した結果、鯨郡は続々手負ひとなつてたふれ、三浦某が一人で3頭を退治したのを筆頭に80余頭をうち取り、新生埋め立地に陸揚したのを初め内浜に20余頭対岸負崎に10余頭合せて120余頭を陸揚げした。
最大のものは長さ3間ぐらゐ270貫からありあたりはくぢらからほどばしる血潮で一面血の海と化し、沿岸は数千の弥次馬と見物客が出てごつた返す騒ぎ。約7,000円の金がちよつとの間にころがり込んだ。
(東京日日)

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