大日本紡績争議

かねて争議中であつた大日本紡績橋場工場では今払暁一争議団中の決死隊約10名が大川筋より、舟に乗じ工場裏手を乗越え工場に押入り動力線を切断したゝめ大騒ぎとなり、つひに平日通り工場の運転出来ず一応修理したが、突如工場全部の動力を停止して完全なロツクアウトを断行した。このため就業せんとした女工2,800余名及び男工800名をそのまゝ寄宿舎に引上げさせ外界との交通をしや断してしまつた。
男工側は直ちに代表者をあげ会社側に要求を提出すべく相談中だが、その要求の一部には食事は内地米とせよ、麦は二割に止めよといふあはれな事項を含んでゐる。寄宿舎に監禁された女工達もまるでカゴの鳥同様で外交の交通は三段構えの高べい及び深き堀でえかこまれ入るも出づるも全くできない状態である。
(報知新聞)

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