小鳥ブーム

5月
久しく流行を絶ってゐた小鳥熱が昨今またまた全国的にわたり流行し始めた。一番熱の高いのは四国地方で、徳島県の如きは商家でも農家でも、恐らく家のある所には必ず小鳥が飼はれてゐるといふはげしさである。香川県のある村では小鳥熱のために田畑が荒廃して米麦を作ることさへ忘れてしまつた、といふウソのやうな話もある。東京の小鳥屋もまた段々増加して200軒となり、大阪には100軒、全国を通じて1万以上に達してゐる。
大阪では100万円の資本で小鳥の会社小鳥市場まで開かれ小鳥に関する新聞が二十数種も出てゐる盛況ぶりである。小鳥――珍重されるのはセキセイ、十姉妹、文鳥、カナリヤ等が最も盛んで、ホワイトセキセイの如きは一番1万円に売買されてゐるのがある。
(報知新聞)

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