岐阜山添村小作争議

岐阜県本巣郡山添村字山口山口光廣外6名及び同郡文殊村鷲見茂逸外28名の土地27町歩に対する小作人と地主の協調整ふべく見られて居たが、地主が頑として応ぜず、立毛の任意売却処分を行ひ23日の他の地主8名に売却し、24日午前20名の人夫を雇入れ稲の刈取りに着手したので、同村大和農民組合の参加を見て約5,000名となり、威厳運動を開始し、地主の住宅を包囲し25日午前3時までに暴動化し火を放ち地主の家人が道具をまとめて逃げれんとするを取上げて放火する等手も付けられず形勢益々不穏となり、一方本巣郡北方署では直ちに県警察部に報告すると共に、岐阜大垣その他各署の応援を得て狂ふた大衆を制止するを得ず至るところに大衝突を演じ凄惨を極めつゝある。愛知岐阜の両県は、我国小作争議発祥の地で、殊に岐阜県はその元祖の地なので、小作人は常に地主の圧迫を逃れるために努力を続けて来た。
(岐阜日日新聞)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です