御大典

11月10日
今上天皇即位礼、京都紫宸殿で挙行。この日午前の銀座街、それはあたかも元日の朝の様であつた。新橋から京橋、日本橋と続いた旗と提燈の波、華やかな幔幕、京橋から日本橋の大通りは青赤黄紫白と五彩まばゆき豪奢な幕、室町あたり旧魚河岸付近は流石気散じな江戸気分、まのあたり「三社祭」や「保名」の背景を見る様だ。
三越、白木屋、松屋、松坂屋、高島屋など五大百貨店をはじめ通りの商店はいづれも大戸をとじ「奉祝休業」と張紙し鳳凰、日の丸、奉祝歌の譜などとりどりに趣向をこらした飾窓は紅白の旗の中に誇り顔。
店々が休業している中にただ一つ活動写真館は午前10時、開館と書いた看板の前に浪の花をふんだんに盛つて景気をつけてゐる。
(東京朝日)

11月14日
仙洞御所にて大嘗祭。宵から15日暁にかけて新穀の御飯、白酒、黒酒を初め種々の神饌を天つ神国つ神八百万神に親供し、同じものを天皇自らも食す。

11月16日
大饗。神穀神酒を臣下に賜わる儀式で、東京では外苑絵画館前に大テントを張って行われた。

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