戸籍の差別

美作水平社執行委員長池田頼太郎氏外一名の名を以て今回差別撤廃に関する請願書を司法大臣に提出したが御大典直後に正規の手続を踏んで畏き辺りに請願する筈である。其要点は明治新政当時に於て新に戸籍簿を作製されるあたり当時の戸籍更に族称欄に「元穢多」と記入したが、後明治20年後に於て戸籍簿の改正を行ふに際しても依然此文字を記入して現存して居ることは明治大帝国民無差別の聖旨に悖るものである。原本たる戸籍簿の存続する限り差別観念を根絶することは出来ないから此原本を廃棄して貰ひたい。時恰も聖天子登極の大典を挙げさせ給ひ億兆一心皇運を扶翼し奉る此機会こそこれが断行の機会であると云ふのである。
(山陽新聞)

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