昭和2年金持ち番付

所得金額 職   業       氏   名
1 4,309 三菱合資社長  岩崎久彌
2 3,392 三井合名会社  三井八郎右衛門
3 1,805 同  重  役  三井源右衛門
4 1,783 三井鉱山社長  三井元之助
5 1,729 三井銀行物産 同信託重役  三井高精
6 1,679 三井合名重役  三井高修
7 1,639 同    上  三井壽太郎
8 1,455 三菱合資重役  岩崎小彌太
9 1,035 大倉商事重役  大倉喜七郎

(単位千円)

最近大蔵省が調査した取得額によつて前記の人々のほか著名な人々を拾ひあげて見ると、先づ殿様金満家筆頭が細川護立侯の57万8,000円、松平頼壽伯が52万5,000円、鍋島直映侯が50万8,000円、百万石の前田利為侯が41万7,000円、十六代将軍徳川家達公が31万円、島津忠重公が29万2,000円。

社長さんでは服部金太郎氏が93万5,000円、大川合名の大川平三郎氏が88万4,000円、物産の三井守之助氏が69万1,000円、根津合名の根津嘉一郎氏が66万円、大日本ビールの馬越恭平氏が54万9,000円、穴水合名の穴水要七氏が50万3,000円、味の素の鈴木三郎助氏が46万6,000円、旭硝子の岩崎俊彌氏が45万円、セメントの浅野総一郎氏が41万4,000円、日魯漁業の堤清六氏が41万1,000円、東京電燈の若尾璋八氏が35万1,000円、大日本精糖の藤山雷太氏が33万9,000円、王子製紙の藤原銀次郎氏が21万円、第一生命の矢野浩太氏が12万7,000円、東京ガスの岩崎清七氏が11万9,000円、日本郵船の白仁武氏が9万4,000円、三越の倉知誠夫氏が8万3,000円、等、等。

大どこの番頭さんは第一が三井合名の団琢磨氏が58万1,000円、三井の有賀長文氏が27万6,000円、三菱の串田萬蔵氏が22万2,000円、三井の池田成彬氏が21万6,000円、東邦電力の松永安左ヱ門氏が20万1,000円。

実業界の大御所子爵渋沢栄一翁は35万6,000円、元蔵相の市来乙彦氏が25万3,000円、益田孝男が22万2,000円、満鉄社長山本条太郎氏が19万4,000円、その他司法大臣原壽道氏が6万7,000円、北研の北見柴三郎博士が6万3,000円。成田さん新勝寺住職荒木昭定師が同額の6万3,000円、内閣書記官長鳩山一郎氏が5万3,000円。
(東京日日)

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