楽士・弁士の失業

6月
邦楽座は20日からパラマウンド・トーキー「狼の唄」を上映すると同時に、今月限りで所属の管弦楽団全員に解職を申し渡した。

7月
在京楽士200余人が日本ミュージシアン協会を結成、蚕延期を申し出た。これに対して邦楽座は解雇を一ヵ月延期、8月1日から退職と決定。同じころ新宿武蔵野館でも今月限り無警告で楽士を解職し、しかも解雇手当一ヵ月では不当とし労資の争議形態に入る。

8月10日
警視庁調停課長が中に入って、手当一ヵ月のほか金一封の慰労金を出すということで落着。

11月
映画説明者(活弁士)の失業も続出。武蔵野館では従来徳川夢声、山野一郎の二人がトリを説明していたが、先週は山野を休ませ、さらに今週は夢声を葵館に回している。ほうがくざでも4人を2人に減らし、新宿松竹館では開館当時5人いた活弁士は3人に減った。高級常設館で失業した説明業者は二流館、三流館、そして地方の常設館へと流れていく。

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