樺太の工夫虐殺

樺太に於ける鉄道工事の工夫虐殺は今に始まつた事でないが、その残忍さに堪へ兼ねて同所を脱し漸く名寄町に帰り、同町病院で傷を癒してゐる大藪義雄(27)富山市欲しい中井三直(25)の両人は次の如く驚くべき話を齎した。

即ち同人等は本年3月76名と共に工夫募集に応じ樺太に渡つたが少しでも怠けると断食をさせられる。火責め、水責めのリンチを受ける有様で、76名中30余名は遂に虐殺せられ、人日には一日に4つも棺桶が運ばれると云ふ始末で、屍体は悉く鉄道線路下に叩き込まれるのである。その惨虐さは思ひも及ばないもので、自分等2名は死を決して監獄部屋から脱走したっものである云々。
(岩手日報)

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