磐城炭鉱流血

磐城炭鉱の争議は予定通り9日に至つて遂に暴動化した。争議団では高坂坑に全力を注ぎ8日夜から宣伝をなし9日午前3時頃本部まで引揚げんとして磐炭会本部前を通行中数名の磐炭会員が現れ争議団側の者を3名程殴打したので憤慨した十数名の者は磐炭会本部(右翼暴力団)に暴込み戸障子を破壊し家屋内を滅茶滅茶にして引揚げた。
此事を知つた磐炭会では百余名が手に手に棍棒其の他兇器を持つて争議団本部に押寄せ争議団では亦之に対抗し不慮の情勢となつた。坑夫組合の関根喜四郎(26)が両者の間に入つて制止せんとしたところ磐炭会員の為に棍棒で頭部を殴ぐられ、其の場に倒れた。制止した鈴木部長も初め岡部警部補も磐炭会員の為に殴打され、武藤巡査は棍棒で頭部を殴打され混乱状態に陥つたが、其の中警官が多数駈付け、磐炭会の本部にあばれ込んだ16名外、争議団員86名を有無を言はさず其場から検束。
(福島民友新聞)

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