野田醤油大争議

1月7日
千葉県野田郡野田醤油株式会社対従業員間の紛議は昨年9月16日にその端を発してから今日まで実に110余日を経過、曽て紛擾を極めた浜松ら楽器争議でさへ105日で解決し、其他かなり世間の視聴を惹いた芝浦製作所の鶴見工場の争闘が100日、住友別子争議が70日で全部片付いて居るのに野田は浜松以上の時日を重ねて妥協点を見ることが出来ず、而も争議発生以来硫酸の打掛け事件や槍を持つて乗り込んだり、醤油樽に墨汁をかけた等廟力脅迫、傷害、殴打、器物破損等の犯罪は枚挙に遑なく殆ど空前の悪化振りを示し其社会的不安がますます募る許り(読売)。

1月16日
小学児童盟休。

2月2日
争議団要求八ヶ条撤回、関東同盟会長松岡駒吉氏に一任。

3月20日
天皇が葉山御用邸に出発されるため、東京駅へ自動車で向かわれる丸ビル角の所で、群集中から「直訴々々」と叫びながら走り出た男は現地で逮捕されたが、直訴人は野田争議団副団長堀越梅男氏(31)で、争議の長期化で団員家族の困窮を訴え聖慮を頼んでいた。一方争議は事実上勝利している会社側は直訴に大恐慌をきたし妥協解決へ急転の兆し。

4月20日
野田宗祇妥協案調印。団結権、交渉権等に触れず、新規採用の形で300余人復職を認めたが、747人は失業。

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