電気料金値下げ争議

7月27日
電気量値下げ争議は遂に戸山電気会社の断線正等となり滑川町では挙町一致して電球全部を同出張所へ返還したので同町昨今の夜は原資字体に逆転したるの観あり、暗黒界に陥られた町民の官道は益悪化し国道筋商店では瓦斯機を共同購入すべく相談あるも未だ纏まらず商売も休業状態でランプと蝋燭の光りで辛うじて其夜其夜を過ごしてゐる。
(高岡新報)

7月30日
滑川町といへば一昔前の大正7年8月米一升70銭突破に女房連が柳眉を逆立て全国に魁て米騒動を惹起した地である。10年後の今夏もまた関係町村中最も強硬な態度をとり会社の電気を絶対に使用しないと消燈の皮切りをやった。
そして30日現在同盟会加入の町村24ヶ町村に及び消灯戸数1万3,000戸、電球を会社に返納したのが2万4,000個に達し付近町村から同情加盟を申込むし、遠くは淡路の洲本でもやつてゐる電気料金値下同盟会から声援の手紙を本部に寄こすなどなかなか結束は固い。
滑川町の断線処分を受けたものの中には千万長者の斉藤仁右衛門氏があり、町民は直に一致団結して各戸の電球を取りはづしてランプに取換ヘることとなつた。そして老人達は「昔に帰へりやいいんだ」とすましこみ、亭主達が外に働きに出て、消灯問題など一向風馬牛でゐる折柄、一電灯工夫が滑川町字高月にやつて来るとそこの女房連約50名は工夫を袋叩きにせんばかりの勢ひで追ひ返したといふから凄まじい。
また同庁常盤町では小学生達が親達のちゆうちよしてゐるのも講はずドシドシ電球をはづして実行委員の許へ持つて行く。ことにはづした電球を棺桶に詰めて永久に送り出さうとして警官から止められたなど随分変わつてゐる。
(大阪朝日)

8月19日
千路の調停で決定、料金値下げ。

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