養蚕不況

9月
農林省が調査した大正11年来の繭1貫目の平均相場を見ると

晩秋
大正11年 8.06 8.28 11.78
同 12年 8.36 8.06 10.86
同 13年 9.25 9.65 9.57
同 14年 10.06 10.03 10.29
同 15年 7.82 6.99 7.42
以下平均価 8.61 8.60 9.90

でともかく算盤はとれて来た。しかし今年は春蚕が6円位、夏蚕は4円14銭位に下落し秋蚕は3円50銭位と予想されてゐる。殊に悲惨なのは生活費の殆ど全部若くは七分通りを養蚕の収入によつて得てゐる長野、群馬、埼玉、福井、愛知、岐阜、山梨、福島、山形等の諸県下だ。盆が来ても秋祭が来ても子供に一枚の着物、一足の下駄さへも履かせることが出来ない始末、従つて納税なども滞るばかりで、このため小学教員や役場の吏員の俸給が払へない村も続出してゐるとのことだ。自然各町村の商店も何一つ売れず火の消えたやうな不景気さ。
(国民新聞)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です