米軍の反攻作戦

6月30日
マッカーサーの指揮する米豪軍はニューギニア島サラモア基地を目指して、北岸のナッソウ湾に上陸。ハルゼー指揮の海軍はソロモン群島中部のニュージョージア島沖レンドバ島に上陸。マッカーサー軍がニューギニアを北上、ハルゼー軍がソロモン群島を島づたいに北上するのは「車輪作戦(カートホイール)」のためであった。

7月3日
ニュージョージア島上陸。日本軍の反撃で前進不可。

7月5日
若き日のジョン・F・ケネディ中尉指揮の魚雷艇が増援部隊輸送中の駆逐艦「天霧」と接触、全員海に投げ出され無人島にたどりつく。

永井荷風『断腸亭日乗』より

六月廿五日。晴。午後土州橋に至り脚気(かっけ)注射をなす。それより浅草に行きオペラ館を訪(と)ふ。新舞踊『土橋の雨』とやら題するもの累の殺しなり上場禁止となりしといふ。歌舞伎座にて『真景(しんけい)累(かさね)ヶ淵(ふち)』も過日禁止となりしがその理由は人の殺されて後化けて出るは迷信にて、国策に反するものと言ふにある由なり。芸術上の論は姑(しばら)く置きて、人心より迷信を一掃するは不可能の事なり。近年軍人政府の為す所を見るに事の大商に関せず愚劣野卑にして国家的品位を保つもの殆(ほとんど)なし。歴史ありて以来時として種々野蛮なる国家の存在せしことありしかど、現代日本の如き低劣滑稽なる政治の行はれしことはいまだかつて一たびその例なかりしなり。かくの如き国家と政府の行末はいかになるべきにや。
(永井荷風『断腸亭日乗』より)

朝鮮人軍需資材窃盗団

前年秋ごろから、碑文谷、蒲田、川崎、鶴見などの京浜一帯の工場への盗難事件が頻発。被害工場のなかには、数百名の工員が数日または十数日も作業を中止せざるをえないほどの資材、機械、工具などが多量に盗み出されていた。このような犯行の横行は「戦力増強を直接阻害し、国運の岐路に立つ選挙区に及ぼすところ大」と警視庁はこれを重大視し、内偵していたが、「手当たり次第に根こそぎ持ち去るという朝鮮人特有の手口」と考えて、捜査中に、17年12月19日に総理大臣東条英機の私邸に進入した犯人の主犯・姜元在秀(29)を検挙。在秀は「工場荒らしは他の若者達だ。自分はそれを知ってはいるが、その名は絶対にいえない」と口をとざした。この証言から警察は在秀の友人関係を残らず調べあげ、ついに、この日、川崎市内に住む朝鮮人、安田君七を逮捕。彼も知らぬ存ぜぬの一点張りだったが、警察は安田の友人を片端から調べあげ、この年の年末までに安田を首魁とする一味79名を検挙。昭和14年以来の犯行280件、被害総額44万4,000円に達する工場窃盗団の全貌が糾明された。
(『警視庁史』より)

いわゆるひとつのレジスタンスだった。

就業時間制限撤廃

閣議で
一、工場法の戦時特例設定
一、総動員法に基く工場就業時間制限令の廃止
の2件を決定。政府はこれとともに鉱夫に対する就業時間規定である鉱夫就業扶助規則についても工場法の戦時特例と同趣旨の臨時措置を行うため厚生省令「鉱夫就業扶助規則の特例」を設置。女子、16歳未満の男工の鉱山坑内作業禁止を解除。今回の措置により成年男工については、全産業にわたりその就業時間に法規上の制限が撤廃されると共に五大重点商業に関しては、女子および16歳未満の男工すなわち保護職工も就業時間の調整が行政官庁の処置に委ねられる。