社党3分の1に転落

第24回衆議院選挙。結果は、民主自由党264、民主党69、社会党41、共産党35、国民協同党14。民主自由党は戦後初の絶対多数党となり、共産党は4人から35人と飛躍、社会党は3分の1に転落。

主な新人当選議員は、次のとおり。
橋本登美三郎(茨城・自)、森山欽司(栃木・民)、長谷川四郎(群馬・民)、福永健司(埼玉・自)、春日正一(神奈川・共)、池田勇人(広島・自)、佐藤栄作(山口・自)、稲葉修(新潟・民)、福田一(福井・自)、谷口善太郎(京都・共)、前尾繁三郎(京都・自)、河本敏夫(兵庫・民)、西村英一(大分・自)、小山長規(宮崎・自)。

「新潟県では、疑獄の続出で政界粛正すべしの声が高い折柄、金権候補といわれ選挙前日ついに逮捕状を発せられるにいたった4区田中彰治氏と、炭管疑獄の容疑で小管入りをした3区田中角栄氏がそれぞれ幾多強豪を退けて当選」。(新潟日報)

一方、今後の総検挙ではいわゆる大物候補がぞくぞく落ちた。〝小管組〟の西尾、竹田、永江、梅林、北浦、川橋、東深沢、大滝前代議士らがまくらを並べて惨敗したのは、〝主権者国民〟のきびしい自己反省の表れともみられ、新憲法下初の選挙の心意気を語るもの。ここに哀れをとどめたのは元首相社会党主の片山哲、清水純父子、前労総加藤勘十、シヅエ夫妻の共倒れ、泉山事件で一躍名を売った山下春江女史の落選。山下女史、加藤シヅエ夫人はじめ今回は婦人議員が激減、当選は11人。

農村子女の人身売買問題

1月
農村子女の人身売買問題で、法務庁人権擁護局は全部民法の「無効宣言」を発して契約を破棄させることに決定。

労働基準局は
(一)労働契約は直接本人が結ぶべきで、親が子供の意思を無視して契約を結ぶことは言はんである。
(一)労働契約の期間を定める場合1年以上を超えてはならない。
(一)賃金は毎月1回一定額を本人に支払うべきもので、いかなる形の前借制度も基準法違反である。

厚生省は
(一)登録制度の実施。
(一)これに基づいて児童福祉司、児童委員が各家庭について個別的に調査し保護指導を行う。
(一)この場合児童酷使の事実があれば労働基準法の立場から取り締まる。
(一)営利を目的の周旋業者を取り締まり、これに代わって児童福祉法に基づく里親制度の奨励と児童の自家労働のあっせんには県や児童の相談所が積極的に活動する。
などの方針を決定した。

山形で人身売買2,500人

山形労働基準局は「逃げ帰った子供の雇い主が米穀通帳を返してくれない」と米沢市署へ訴え出た米沢市万世町鈴木トメヨ(38)について調べているうち、山形県東置賜郡上郷村保険外交員猪野万次郎(65)がトメヨの長女康子(15)を福島県安積郡豊田村塩田定良方に前借2,500円で世話したのをはじめ、安積郡下を中心に11名の子供の身売りを世話し、さらに現在までに2,500人を各地農村に売り込んでいることがわかった。

出張ナイトクラブ

銀座の名物男チャップリンこと中央区小田原町の鯰江四郎(35)は同業のサンドウィッチマン港区芝白銀の高橋健二さん(39)を脅したかどで京橋署が検挙、送検、取り調べをうけているが、その結果「チェリー・クラブ」と称する「秘密移動ナイトクラブ」ともいうべき新商売が銀座を舞台に行われていることが、明るみに出、彼もその一役を買っていた疑いがあり同署では追及をすすめている。4丁目交差点を中心に銀座一帯に網を持つチェリー・クラブは、一昨年夏ごろから出現、銀座、有楽町一帯の夜の女や素人娘を会員とし会員は現在120~130名で、この中には、7・8人のバンドもある。会員を集団的に出張させてはホテルやクラブ等でエロショーや、ダンスパーティーを開きよるの女を提供していた。その会員獲得の方法と連絡は銀座4丁目地下鉄PX前入り口付近の柱に暗号的な文字で「ダンスを習いたい方、英会話を習いたい方どうぞ御自由に申込下さい―」と同クラブの署名入りビラをはりつけ、殊に素人娘に対してはクラブ員の男たちが道行く女事務員や女学生を巧みに誘いこんで入会させていたもの。
(毎日)