永井荷風『断腸亭日乗』より

十一月廿八日。晴また陰。午後浅草。旧作『つゆのあとさき』の映画を六区松竹映画館に見る。銀坐街上およびカフェーの空気映画には現れず。全体に面白くなし。映画技師は松竹社のものどもなり。
(永井荷風『断腸亭日乗』より)

「日ソ宣言」に吉田派欠席

衆院本会議で「日ソ宣言」通過。自民吉田派は欠席、堤康次郎氏は反対のため辞表。本会議では中曽根康弘氏(自民・群馬3区)が「自民を代表して賛成討論を行います」といわずに「涙をのんでやむなく賛成」などと党代表というより自己主張を述べたため騒然、自民党が中曽根発言を全部取り消して片。

朔太郎の詩CM無断使用

11月15日
詩人故萩原朔太郎氏長女、国学院大文学部4年の葉子さんは、朔太郎の詩「旅上」を遺族に無断でトリスウイスキーの広告文に使ったと著作権協会に提訴。「ふらんすへ行きたしと思へども ふらんすはあまりに遠し せめては新しき背広をきて きままなる旅にいでてみん」という書き出しからの4節で寿屋では「せめては新しき背広をきて」を「せめてはトリスなど持ちて」に代えて新聞広告に使った。

12月25日
寿屋が全面的に非を認め遺族に広告使用料と損害賠償を支払うことで解決。