中学校の「君が代」斉唱

8月
全日本中学校長会が、儀式における国旗と「君が代」の取り扱いについて東京はじめ14都府県から回答を求めた結果、次のとおり。

▽秋田=国旗の掲揚はおおむね行われている。国家の斉唱は半々ぐらい。
▽群馬=市部では国歌をブラスバンドで、郡部ではレコードを使い行っている。
▽東京=国歌の斉唱が次第にふえてきた。
▽山梨=元日、卒業、入学式を重んじ、国旗、国歌を重視している。
▽富山=儀式には国旗の掲揚、国歌の斉唱が普通になっている。
▽石川=国旗掲揚は行われているが、国歌は一律ではない。
▽静岡=儀式には国旗掲揚。
▽京都=儀式に国歌をうたうことは今はしばらく無理をしない。
▽和歌山=国旗は掲揚するが、国歌の斉唱はきわめて少ない。
▽島根=国歌、国旗掲揚は次第に多くなってきた。
▽徳島=国旗掲揚、国歌斉唱は問題なく行われている。
▽熊本=国歌斉唱、国旗掲揚を行っている。

水俣漁民闘争

昭和33年(1958)7月7日
厚生省公衆衛生局長、チッソ水俣向上廃棄物汚染で水俣奇病発生を推定と発言。

7月14日
チッソ(株)は反論。

9月26日
熊大研究班報告会で有機水銀が問題化。水俣工場はアセトアルデヒド排水経路を八幡プールへ変更。

昭和34年(1959)3月
八幡で患者発生。

7月22日
熊大研究班「水俣病は魚介類摂食で起こる性神経疾患で毒物は水銀が極めて注目される」と発表。

7月21日
チッソ附属病院の細川博士、アセトアルデヒド(ネコ400号)、塩化ビニール(ネコ398号)排水を直接投与するネコ実験開始。

8月6日
水俣漁協・鮮魚小売商組合、水俣工場にデモ。第1回漁業被害補償交渉。

8月17日
チッソ、漁業補償1,000万円・見舞金300万円を最終回答。漁民交渉会場乱入。警官隊実力行使。

8月29日
市長斡旋案受諾。補償3,500万、年金200万、百間地区を埋め立てて譲渡など。

10月6日
細川博士のネコ400号発症。チッソはこれら不利な実験データを隠す。

10月17日
県漁連主催漁民決起大会、工場に投石、警官隊出動。

11月2日
不知火海沿岸漁民総決起大会後デモ隊チッソに団交申し入れ、拒否され工場に乱入、警官隊と衝突。35人逮捕。

11月12日
厚生省水俣病食中毒部会「水俣病の主因は有機水銀」と厚相に答申。

11月30日
チッソは細川博士らのネコ実験禁止。

12月25日
水俣病患者診査協議会発足。患者認定制度。

12月30日
1ヵ月の工場前座り込みの患者互助会、見舞金契約で調停受諾。

看護婦に割当出産制限

8月26日
新潟県高田市の国立高田病院(坂田外吉院長)で病院勤務の看護婦に出産制限を加えていたと全日本国立医療労組本部に投書があり、全医労高田支部では「人権侵害だ」として問題を重視、25日夜同病院で臨時大会を開き「妊娠制限は認めない」との決議をし、今日、病院側と団体交渉を行った。組合側の話によると、問題の出産制限は31年(1956)8月から実施されており、当時組合は病院側が提出した既婚看護婦の通勤制限の拒否闘争をしていたが、病院側は通勤制限撤回の条件として出産基準(制限)を組合側にのませたのだという。
この出産基準は完全看護など患者へのサービスの必要から

1.出産者①人の産休期間は90日とし、年間4人とする
2.出産者と出産者の時間的な開きを90日間おくこと
3.この問題について看護婦相互で話し合い産児制限によって病院に迷惑をかけないこと

などを骨子としている。当時、既婚看護婦は12人だったので、この方法を取ると3年に1度だけ子供をうめる計算になっていたが、現在は、既婚看護婦は23人にふえたため、6人にほぼ1度しか出産できあい状態になっている。また出産時期は既婚看護婦で作っている互助会の話し合いで決めており、自分の割当期間内に妊娠しない場合は、現在で約6年間も子供をうむことができないという。ところが最近、1人子持ちのA看護婦(33)が割当以外の妊娠をし「ぜひうみたい」と主張したが、互助会の投票の結果、17対2で「うんではならない」と反対され妊娠中絶を迫られた。A看護婦の悩みに同情した一看護婦がこのことを当初したことから問題が表面化し、既婚看護婦の家族から問題が表面化し、既婚看護婦の家族大会から支部大会、団体交渉と発展したもの。

8月27日
坂田院長は「出産制限も待機制度も病院が強制したおぼえがない、看護婦が自発的に行っていることだ」と答えた。そこで組合は直ちに出産制限をやめ、このために組織されていた互助会も解散。病院側では、「産休も休暇願を出せば特別の事情がないかぎり認めていた」といい、こんご交代要員1人を直ちに採用すると約束。

長崎大入試問題漏えい

長崎大学学芸学部では本日の教授会で同学部英文学主任教授村上寿信氏の依願退職を決め、また同学部長沢英久教授の学部長辞任を認めた。村上教授は今年度同大学入試の英語の問題を事前にもらしたという疑いで、同学部教授会で17日から追及していた。
長崎大学では学生間で今春から「入試の問題が事前にもれていた」とのうわさがあり、医学部の教養コースを受け持っている学芸学部教授が中心になって試みに医学部の1年生66人に英語のテストをしたところ、非常に成績の悪い学生が4人あった。しかも4人とも入試時の成績は最高点、あるいはそれに近い成績で、A教授が不振に思い、その後3回試験をしたが、いずれも悪い成績だった。このため最後に入試問題と同じ問題を出したところ入試の時に比べ非常に悪い成績でA教授が4人の学生をよんで追及したところ、うち3人は村上教授に問題を教えてもらったという。この3人の学生は受験のため村上教授に英語の個人指導を受けていた。4人の学生については医学部ですでに“処分する”方針を決めた。

労働争議で死者

8月19日
賃上げのもつれから去る3月以来、長期ストをつづけていた東京都江東区亀戸町の田原製作所(大谷庸介社長)で、総評系の第2組合員など120人を動員、総評系第1組合の反対を押し切ってヘイをこわし、実力で製品出荷を強行しようとした。このため工場内にたてこもる第1組合員180人、応援労組員200人と衝突、乱闘になった。警官隊およそ600人が出動、鎮圧に当たったが、第1組合員、塙治さん(45)が倒れ警官隊の下敷きになって死亡したほか双方に十数人の負傷者を出した。労働争議で死亡者が出たのは戦後初めて。

8月20日
塙さんの死因について「警官隊が踏み殺した」という組合側とこれを否定する警察側はまっ向から対立したが、解剖の結果、筋梗塞症による急死と判明、組合側の言い分は否定された。

8月27日
「特別公務員の職権乱用、傷害致死、傷害事件である」として、塙さんの妻しげさん、田原製作所第1組合、東京地評、総評は、加藤城東署長と当日出動した警視庁第2機動隊員を相手どり東京地検に告訴、告発した。