出かせぎ者決起大会

日比谷野外音楽堂で「全国出かせぎ者総決起大会」が開かれ、都内の飯場や町工場から3,000人が集まった。年々増える農村からの出かせぎは39年度で100万人を超すといわれるが、皆一人ぽっちで孤立しているため、社党、日農、総評などが組織づくりに取り組んできた。「賃金不払いをなくせ」「出かせぎにも有給休暇を」などの決議を請願。

アンプルかぜ薬で死者続出

2月18日
A2型インフルエンザが流行、患者2万6,000人、閉鎖学級2,378人という事態のなかで、11日、千葉県で農業を営む中年男性が団体旅行から帰宅後、アンプル入りかぜ薬を飲んで死亡してから、15日には千葉県の女子中学生が、16日には静岡県の主婦が死亡したのにつづいて、また静岡県の主婦がエスエス製薬の「エスピレチン」アンプル剤を飲んで死亡。

2月20日
千葉県八千代市の主婦、かぜ薬「強力パブロン」(大正製薬)を飲んで急死。パブロンアンプルによる死亡は千葉県下で3人目となった。厚生省は事態を重視、警告の通達を出し、大正製薬は「強力パブロン」「強力テルミック」エスエス製薬「エスピレチン」アンプル剤の販売を停止した。

3月2日
大阪医薬品協会は市中に出まわっているピリン系アンプルかぜ薬を一斉に回収し始めた。

5月7日
中央薬事審議会は神田厚相に対し、アンプルかぜ薬の製造・販売の禁止を正式に答申。

興業界、暴力団と絶縁宣言

2月18日
姫路市立厚生会館で3月行われる予定だった「橋幸夫ショー」は山口組の田岡一雄組長を社長とする神戸芸能社が関わっていることがわかり、ショーの中止を決めた。

2月19日
静岡県三島市公会堂に中尾ミエ、伊東ゆかり、園まりの3人娘ショーを開催したいと申し込みがあったが、主催欄に高山興行社とあり調べたところ極東組系高山組(高山信之組長)が持っている興行社とわかり、暴力団の資金源になる恐れがあるとして断った。

2月22日
映画、演劇俳優6団体で結成する俳優団体連絡会が、暴力団とのくされ縁追放に立ち上がった。同日、日本プロ・レスリング協会(児玉誉士夫会長)は、プロレス興行と暴力団とのつながりを解消するため「副会長制度を廃止、同協会の田岡一雄副会長が辞任した」と発表。また日本プロレス興行会社の監査役、暴力団東声会の町井久之会長も任期満了をきっかけに辞任した。

2月25日
松竹、東宝、大映、東映、日活の映画5社で結成する日本映画製作連盟とコロムビア、ビクター、キングなど大手レコード会社や音楽プロの組織する日本音楽事業者協会も暴力団追放運動に参加。芸能界は一致して暴力団との完全絶縁をめざすことになった。

暴力団総長トバク

2月17日
警視庁はトバク開帳容疑で錦政会、住吉会の30ヵ所を一斉に捜索、8人を逮捕、両会会長ら大物10人を指名手配した。磧上住吉会会長らはその後、逮捕された。

2月21日
暴力団錦政会、住吉会最高幹部らの“総長トバク”事件を摘発中の警視庁暴力犯罪取締本部は、稲川角二錦政会会長を逮捕した。

3月10日
川崎署は、横浜市の温泉旅館石水亭経営者松本美喜子(33)をトバク開帳の場所提供で逮捕するとともに、歌手水原弘や錦政会、国粋会幹部ら8人をトバクの疑いで調べ、うち錦政会幹部3人を逮捕した。

5月27日
住吉会、解散を決める。

9月20日
松葉会(藤田卯一郎会長)、解散。

日韓条約調印

2月17日
椎名外相が韓国訪問。学生は椎名外相訪韓阻止羽田デモ。

2月20日
日韓基本条約に仮調印した椎名外相が帰国。

3月30日
学生はベトナム反戦・日韓条約反対闘争の統一行動(以後、4/28・6/9・6/22にも展開)。

4月3日
日韓会談で漁業、請求権、在日韓国人の法的地位の合意事項に仮調印。

5月12日
韓国側はすでに仮調印した合意事項のうち、漁業共同規制水域内での違反漁船の取り締まりは旗国主義によるとの合意などに修正を要求。

5月13日
日本側は「国際慣行を無視した修正要求を撤回しない限り、今後の話し合いには応じられない」と韓国側に伝える。

6月20日
李韓国外務省長官来日。

6月21日
韓国政府は全国の警察に非常警戒令。日韓会談本調印に反対する学生デモがソウル市内をはじめ水原、青州、光州など各地で起き、警官隊、軍隊と衝突、多くの負傷者を出す(24日まで)。

6月22日
日韓両国に残されていた竹島問題については両国間の一般的紛争解決の原則を取り決める形で双方が合意。全懸案について最終的な合意に達し、日韓基本条約をはじめ4つの関係協定、議定書の調印式が佐藤首相立ち会いのもとに首相官邸で行われた。

6月23日
北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)は“売国的”日韓条約の不承認、賠償請求権保有を声明。

6月29日
ソウル市内の11大学は繰り上げ夏休みに入る。

いじめた社会を排撃

名古屋市内で、精神病患者の北村貞男(31)=仮名=がお好み焼き屋など3ヵ所に猟銃を乱射、お客のバス車掌井上サナ江さん(20)が死亡、2人の女性が重軽傷。さらに東京駅に着いた急行「霧島」の網ダナから火薬入りダンボール箱がみつかり、近鉄宇治山田駅でも爆発物がはっけんされたが、これも同人の仕業とわかった。「いじめた社会を排撃」との“遺書”があった。

芸能・スポーツ界ピストル汚染

2月13日
フランス航空の外人機長が日本に密輸したピストル約170丁の行方を追って、警視庁組織暴力犯罪取締本部は、暴力団日本国粋会関係のいっせい手入れを行い、岐阜、見え、神奈川など8県警の協力でピストルの流れ先とみられる関係143ヵ所を家宅捜索。

2月16日
日活スター石原裕次郎にもピストルが流れたとの疑いを持ち、裕次郎宅などを家宅捜索したが、みつからなかった。

2月19日
ビクター歌手平尾昌章も、米国で買ったピストル2丁を暴力団に流した疑いで逮捕された。

3月1日
先月24日、前の愛人であるバーのホステス(35)を別れ話からなぐり、2週間のケガをさせ傷害の疑いで逮捕されたマンガ「エイトマン」の作者桑田次郎(29)はピストル不法所持の疑いもあり、大塚署で追求したところ、同人の自供から、ピストルを買い入れた先や愛人宅からピストル2丁と実弾約1,000発、ピストル用弾丸製造器具、火薬などを発見、押収した。

5月6日
基大関若羽黒、短銃不法所持容疑で逮捕。

5月10日
若羽黒の自供から暴力団「一力会」会長鍋島力夫の自宅、立浪部屋を家宅捜索、短銃3丁を発見、押収した。また同日、プロレスリング・レフェリー沖識名を同容疑で逮捕。

5月11日
元横綱千代の山こと九重親方、警視庁保安課にコルト式ピストル1丁と実弾5発を持って出頭。取り調べを行い、ピストル、実弾を押収した。

5月13日
日本相撲協会は警視庁保安課に「現役力士2人が米国巡業の際、ピストル各1丁と実弾を買い、持っていたが1人は2月ごろ、もう1人は今月初めに隅田川に捨てた」と届けたが、この2力士は大鵬と柏戸の両力士とわかった。

5月27日
前頭三枚目北の富士を取り調べたところ短銃所持を認める。

9月25日
ピストル2丁を密輸入し、うち1丁を暴力団に流して関税法違反と銃刀法違反に問われた高松市出身のハードボイルド作家、大藪春彦(30)と江川志郎(43)の判決公判が高松地裁で開かれ、大藪、江川にいずれも懲役1年、執行猶予3年を言い渡した。

12月28日
東京地検は石原裕次郎、葉山良二、本郷功次郎、小野透を銃刀法剣類所持取締違反と火薬類取締法違反で、それぞれ略式起訴の手続きをとった。