フォークリポートのポルノ裁判

4月30日
被告人。中川五郎(24)=フォークソング歌手。数年前、大流行した「受験生ブルース」「主婦のブルース」作詞家でもある。秦政明(43)=音楽雑誌出版社経営。罪状。被告人両名は他の編集者と共謀、45年(1970)12月1日発行の季刊誌「フォークリポート うたううた 冬の号」(秦政明発行人)に中川が山寺和正のペンネームで執筆した性交性戯に関する露骨で具体的かつ詳細な描写記述を含むわいせつ文書の小説「ふたりのラブジュース」を登載、多数の読者に販売し、所持した。罪名=わいせつ文書販売・同所持(刑法175条)=起訴状から。本日、第7回公判。

昭和51年(1976)3月29日
大阪地裁は「ワイセツの概念は社会、時代の流れとともに変わるものであり、ワイセツの対象は憲法が定めた表現の自由との関係から最低限にとどまるべきだ」との判断で、「無罪」を言い渡す。

ガラス越し モナ・リザ展

4月20日
東京・上野の東京国立博物館で「モナ・リザ展」が一般公開に。開館の午前9時には“2泊3日組”を含めて約1,000人が列を作った。「芸術鑑賞」というより「見物」に近い。開館直後に若い女性が絵に近づき、「身障者を締め出すな。モナ・リザをみんなに見せろ」と叫んで腕をのばし、赤いスプレー塗料を噴射、ガラスケースの右下すみに直径1ミリ前後の斑点2、30個をつけた。この助成は右足が不自由。

6月10日
閉幕。入場者150万人余で、1日平均3万1,120人の新記録。